沖縄長寿科学研究センター
<目的>
長寿は寿ぐべき長命のことであり、介護されて命を保つ要介護長寿は決して望ましいこととはいえない。
「ピンピンコロリ」といわれてる身体的精神的健康長寿、さらに社会的健康長寿をめざした成功長寿、
魂的健康まで含めた傑出長寿がもっとも望ましい長寿といえる。それらには4拍子そろった健康が
必須である。沖縄の長寿者ライフスタイルには、食文化、身体活動、共助社会システム、社会心理的
自助文化が包括的に統合されて成り立っていると考えられる。こうした沖縄スタイルの生活パターンの
ことを「Okinawa Way」という。それらは私共の著書である『THE OKINAWA PROGRAM』に詳述されてい
る。従来、長寿地域と短命地域の医生物学的比較研究は国内国際を問わず多くなされているが、大切
な事は同一のコホート群に対する縦断的研究の成果によってのみ「Okinawa Way」の効果が実証できる
と考えられる。そこでコホートの縦断的研究の評価的確なindicatorが必要である。さらにそれらの
indicatorを規定しているBiomarkerが主としてDNAなどの中から求められるべきである。それらはまさに
健康長寿の遺伝子の発見に繋がる。それらのBiomarkerの中には未知のものが多く、将来発見される
ことが期待されている。そこで新しいアプローチの方法が発見されることを想定して、検体や情報を
保存して管理する事が必要である。つまりBiobankの創設である。Biomarkerに保管されてる情報は
人類の宝であり、金銭的に評価できるものではない。
一方、当センターには「Okinawa Way」の科学的裏付けを行うための研究施設やラボも必要である。
医療情報を収集したり、解析したり、管理を担当する部門が必要であり、またそのための技術を教育
する部門が基礎や専門領域にわたって必要である。一方、地域サービスを提供するために
「Okinawa Way」の啓蒙教育を行うカリキュラムの開発や展開する部門も必要である。その他、身体的、
精神的、社会的、魂的健康にむけて西洋医学と東洋医学、先進医療と統合医療の総合をはかり、
個人的な健康相談やカウンセリングを行い、全人的健康の増進を図り、地域の健康に寄与する部門も
必要である。 健康長寿に有効なプログラムや情報を国内、国外に発信し、将来的には全世界の人が
成功長寿をenjoyできることが、全世界の人々の安寧に繋がるものと考えている。その大きな目標に
向かって寄与できる情報解析、教育研究やその知識の啓蒙に邁進する使命をもった研究センターを
ここ沖縄に開設する。